老後2000万円問題が2019年に金融庁から発表されて、当時は大きな話題となりました。2年3年と月日が経つにつれて、以前のような注目度はなってきてはいます。ですが、それでも今後も給料が増える見込みがあるわけでもなく、税金は増え続ける見込みであり、公的年金などの財源もいまだに厳しい状況。
つまり、老後2000万円問題にたどり着く前に、現役世代で経済的に困窮してしまうような人が出てくる可能性だって考えられます。一方では、老後に2000万円もいらないという人もいるでしょうし、2000万円ではまったく足りない人も当然います。
以上の状況から株式投資への注目度はますます高まる傾向にあり、2022年4月からは高校の家庭科の授業内で「投資信託」の勉強が始まるまでになりました。
投資には興味あるけど基本的な知識のない初心者だと、まず多くの人が勉強から始めますよね。でも、結局いくらから始めるべきなのか。いくらから買えるのか。分からないことだらけで悩んでいませんか。
今回は投資初心者に向けて、いくらから始めるべきなのかというお話や、株式投資で大切な基礎知識について紹介します。
ぜひ、株式投資をはじめるときの参考にしてください。
< 今回の記事はこんな人におすすめ >
- 株式投資の初心者はいくらから始めればいいのか知りたい人
- 株式投資で初心者が知っておくべき基礎知識について知りたい
- 老株式投資をはじめる参考にしたい
なにをするにの勉強は大切です!
そして勉強以上に大切なことが「実践」することですので、実際に株式投資をはじめるつもりで読み進めてみましょう!
株式投資初心者は必見!いくらから始めるべきか
株式投資を始めるのに適したおすすめ金額は、概ね1万円〜5万円の範囲内での投資信託(インデックス投資)です。
もちろん年収やライフスタイル、家族構成、年齢などの要素によっても異なってくるので一様ではありません。また、特定の株価指数(インデックス)と連動するように作られた、投資信託以外の株式投資から始める場合でもおすすの投資スタート金額は変わってきます。
例えば、株式投資を個別株からはじめる場合は、5万円前後から始められる銘柄は多くありません。会社ごとに単元株式数(売買単位)が決められており、最低売買単位が100株のことが多いです。そうなると、10万円単位の資金が必要になってきます。
どうしても個別株から始めたい!という投資初心者の人は、1株単位から購入できる「単元未満株」がおすすめです。
株式投資の初心者が少額から始めるのに意識すること
株式投資の初心者人は、少額投資から始めるにせよ高額投資にせよ、ぜひ押さえておいてほしい知識があります。
今回は、「単利運用・複利運用」と「ドルコスト平均法」について解説するので、以下を参考にしてください!
投資を始める前に意識すべきこと①:「単利運用」と「複利運用」
株式投資の初心者の人であれば、始める前に意識して欲しいのが「単利運用」と「複利運用」についてです。
単利運用とは、元本が1,000万円などの資金に対して一定の利息が発生する仕組みです。
例えば、元本1,000万円に対して年5%の単利運用をした場合、「1年後には50万円の利益が発生。」そして、「2年後には50万円。」同じく「3年後にも50万円。」
例えば、元本が1,000万円に対して5%の複利運用をした場合、「1年後には50万円。」ですが、「2年後には1,050万円に対して5%の52.5万円。」そして、なんと「3年後は、1,102.5万円に対して5%の55.1万円が増えていく」という仕組みです。
「複利運用とは、人類最大の発明だ!」と、あのアインシュタインにいわしめたほど、絶大な効果がある仕組みです。
投資を始める前に意識すべきこと②:ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、価格変動を起こす商品を「常に一定の金額で定期買付」する購入方法・投資方法です。時間の分散投資術ともいわれている株式投資を代表する投資手法の1つ。
投資金額を毎月一定額で買い付けることによって、価格が低くなったときに購入量(口数)を多く購入できます。逆に、価格が高くなったときには購入量が少なくなり、平均購入単価を抑えることのできる投資方法です。
別名では、積立投資と呼ばれることもあり、価格下落時にチャンスに転換することができるほか、価格が高いときには高値づかみを防止。変動リスクを抑えて投資期間が長期化されるほどに「価格が平均化されてリスクに強く成長」してくれます。
投資初心者がまず最初に始めるべきは、
投資信託(インデックスファンド)をドルコスト平均法で購入する投資方法です。
初心者が株式投資を始める前に押さえておくべきリスク
株式投資の投資初心者のうちは、さまざまなリスクに気をつけなければいけません。特に、初心者が投資を始める前に注意が必要なのが「カントリーリスク」です。
カントリーリスクとは、文字のとおり国におけるリスクであり、どの国に投資をするのかというリスクになります。
例えば、アルゼンチンやアフリカなどに投資をするよりも、アメリカやイギリスに投資をした方がリスクが少ない。というのは、なんとなく理解できる人も多いのではないでしょうか?
投資初心者のうちは、アメリカやイギリスなどの先進国株を選ぶのが得策です。
続いての、投資を始める前に初心者が押さえておくべきリスクは「人的リスク」です。
聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、人的リスクとは「私を信じて100万円託してみませんか?」や、「代理運用で預けていただければ、年利10%以上で運用いたします!」などの甘い誘い文句のことです。
この手の勧誘の多くが、「ポンジ・スキーム」と呼ばれる資産運用詐欺。数年後には、預けていた資産を持ち逃げされてしまうというケースが多発しているので、十分に注意してください。
株式投資の初心者はいくらから始めるべきか迷ったら少額投資を!
株式投資の経験・知識の少ない投資初心者のうちは「いくらから始めるべきなのか」迷ったら、1万円〜5万円の間のインデックス投資(投資信託)からスタートするようにしましょう!
また、投資を始めるにあたって押さえておいてほしい投資の基礎知識としては、以下の3点があります。
< 投資で押さえておきたい基礎知識! >
- 「単利運用」と「複利運用」
- ドルコスト平均法(積立分散投資)
- 「カントリーリスク」と「人的リスク」を意識する!
上記のポイントを意識しながら投資商品を見極めたり、投資手法を選ぶようにすることが重要です。
特に、機関投資家(銀行・証券会社などの金融関連会社)以外の1個人や詳細不明な運用会社に預けると、さまざまなリスクが発生します。もし、運用を任せる場合は、しっかりと見極めてください。
「自分の資産を、自分以上に大切に思いながら資産形成・運用していけるのは自分だけ」です。ぜひ今回の内容を参考にしていただきながら、息の長い株式投資を実践していきましょう!
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