現在では株式投資をおこなっている方の割合も少しずつ増えはじめています。
さらに2022年度からは、ついに高校の家庭科の授業でも「金融教育」がスタートしました。
株式投資や不動産投資などの資産形成・資産運用が推奨されて久しいですが、初心者だとどのように始めたらいいのか悩みますよね。
投資と一口にいっても、資産状況や年齢、家族構成などによって投資手段を一概に推奨することはできません。
今回は、投資初心者のために「最小限のリスクで利益を狙う」投資方法について紹介します。
< 今回の記事はこんな人におすすめ >
- 投資初心者だと何から始めればいいのかわからない
- せっかく投資を始めるなら損はしたくない
- 投資の基礎知識について学びたい
基礎的な投資スキルを知ることで、多くの方が少ないリスクで投資ができるのでぜひ参考にしてください。
投資初心者におすすめ!最小限のリスクでできる投資方法
初心者におすすめの投資方法は「長期投資・積立投資・分散投資」です。
長期・積立・分散とは金融業界で呪文のように教えられている言葉。リスクが比較的高いとされている株式投資においても、最小リスクに抑えることができます。
どのような内容なのか、以下で詳しく解説します。
初心者にもおすすめの投資方法:長期投資
株式市場(世界経済)は、超長期的に見ると現代にいたるまで緩やかに右肩上がりに成長を遂げているので「長期投資」は利益を狙いやすい投資方法と言われています。
金融業界には「バイ(購入)&ホールド(保有)」という言葉があり、文字どおり「買ったら売るな(長期保有・長期投資しよう)」という意味で使われることが多いです。
長期投資とリスクにまつわる内容には、以下のような認識がされています。
- 長期投資 = リスクが低いがリターンも低い
- 短期投資 = リスクは高いがリターンも高い
以前紹介した、「リスクとリターンは比例する」という言葉です。
投資初心者の場合、個別株での投資よりも長期保有が基本となる「長期投資」をおすすめします。
ネットニュースなどを見ていると、投資で短期的に大きな利益を出して「億り人」になったという話を散見するのではないでしょうか。
確かに、短期投資は大きなリターンを狙えます。しかし、短期で個別株投資や暗号資産などをおこなっている投資家は「余剰資金で投資をしている」ことを覚えておきましょう。
初心者におすすめの投資方法:積立投資
投資初心者のうちは、積立投資(ドルコスト平均法)と呼ばれる投資術をおこなうことで、感情に左右されずに機械的に投資を継続して利益を狙うことができます。
誰しも、安い時に買って高い時に売りたいと思うのは当然のことです。しかし、実際に投資を始めると高値づかみ(高い金額で購入)したり安値売りしたり、感情に左右されて損失が発生する場合がほとんど。
なかには一括投資をして利益を発生させることも可能ですが、大抵の場合は成功しないで終わってしまうでしょう。
出典:りそな銀行
ドルコスト平均法をおこなうことにより、「株価が下がったタイミングでたくさん購入」。「上がったタイミングでは少量を購入」。結果的には、ドルコスト平均法によって「株の平均購入価格を下げる」ことができるのです。
感情に左右されたくない人は、
「長期投資(ドルコスト平均法)」で毎月決まった日時に同じ銘柄を買い付ける投資方法をおこないましょう。
初心者におすすめの投資方法:分散投資
複数の銘柄や株式・不動産などの資産の分散投資は、あらゆるリスクを最小限に抑えて投資することができるので、初心者にもおすすめです。
<分散投資の種類>
- 時間の分散
- 地域の分散
- 銘柄の分散
- 資産の分散(株、債権、不動産、金やプラチナなどのコモディティ)
金融業界には、「卵(資産)は1つのカゴ(投資先)に盛るな」という格言があります。
例えば、日本株に自分の資産の100%を投資してしまうと、日本にもしものことが起きたときに自分の資産が大暴落。もしくは、資産をすべて失う可能性があります。
日本株や米国株が暴落する国に関するリスクは別名「カントリーリスク」とも呼ばれて、日本円だけではなくてドル資産も保有することが推奨。日本やアメリカへの地域の分散投資をおこなうことが、低リスク投資には欠かせません。
投資に慣れてきたら株のほかにも不動産や債権に分散したり、米国株や日本株、イギリスなどに幅広く分散させていきましょう。
投資初心者のうちは「複利」と「長期」を意識する
長期投資と複利運用は相性がいいので、投資初心者のうちは両者を意識しながら資産形成・資産運用をすることをおすすめします。
複利運用の方法としては以下のとおりです。
<複利運用の方法>
運用で発生した投資利益を、改めて投資元本に再投資すれば個人投資家でも簡単に複利運用の効果を利用できます。
例えば、元本100万円・年利5%の銘柄に20年間投資していた場合、複利運用だと265万3,287円。単利運用だと200万円という結果に。
複利運用をすることでトータル約165万3,000円のプラス利益が発生して、単利運用との差は約65万3,000円にまで広がります。
また、世界経済の成長に比例して長期投資をすることで勝率もアップ。以下は、1957年より統計を記録しているS&P500とNYダウの平均推移を表したものです。
過去60年の統計を表したグラフであり、ご覧のとおり緩やかな右肩上がりの成長曲線を示しています。
「長期投資」でリスクを抑えながら勝率を高め、その傍らで投資利益を再投資して「複利運用」が理想です。手堅い投資方法で、長期的な投資家を目指しましょう!
投資初心者は必見!先人たちの投資方法に関する教え
ここまで、投資初心者には「長期・積立・分散」投資と複利運用を意識した方法が重要だとご紹介しました。
内容としては難しい話ではなく、2〜3回も話を聞けば誰にでも理解できる内容です。しかし、理解するのと実践するのは違います。もし長期投資や複利運用が重要だと分かっても、実践しなければ本当に理解したことにはなりません。
以下では、「長期投資」と「複利運用」にまつわる偉人の言葉を紹介します。
ウォーレン・バフェットによる投資方法の教え
投資初心者が知るべき、ウォーレン・バフェット氏の基本的な投資方法に関する教えは以下のとおりです。
<ウォーレン・バフェットの言葉>
10年持てないなら株は買ってはいけない。
上記以外にも、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の師匠、ベンジャミン・グレル氏は「1年ほどなら何も考えずに持ってしまう」という言葉を残しています。
もう1人の師匠であるフィリップ・フィッシャー氏は「株に売り時など存在しない」。この2人なくして、ウォーレン・バフェットは存在せずと言わんばかりの「長期投資スタイル」は見習うべきです。
ジム・ロジャースによる投資方法の教え
投資初心者が知るべき、ジム・ロジャーズ氏の基本的な投資方法に関する教えは以下のとおりです。
<ジム・ロジャーズの言葉>
GAFAMのようなモメンタム株では儲けることができないタイプなので、トライしたいとも思わない。
成長株として10年以上になるGAFAMですら、ジム・ロジャーズ氏にとってはモメンタム株に過ぎないのですから驚き。
ジム・ロジャーズさんはウォーレン・バフェットさんに並び称される大投資家の1人として有名ですね。
アルバート・アインシュタインによる投資方法の教え
投資初心者が知るべき、アルバート・アインシュタイン氏の基本的な投資方法に関する教えは以下のとおりです。
<アルバート・アインシュタインの言葉>
複利は人類による最大の発明だ。
知っているものは複利で稼ぎ、知らないものは利息を払う。
天才発明家である、アインシュタイン博士も「複利運用」を大絶賛しています。ほかにも「複利は宇宙で最強の力」などの言葉も有名です。
長期投資と複利運用は、世界の偉人たちも認める投資の基本スキル。
長期投資と複利運用を取り入れると、資産形成・資産運用に非常に有利にはたらく。という特徴があります。
アインシュタインさんの言葉に習って、利息は払わずに利息で稼いでいきましょう
投資初心者には「長期・積立・分散」という投資方法!
今回は、投資初心者の方に向けて「長期・積立・分散」投資に関する方法を紹介しました。
特に長期投資では複利運用(投資利益の再投資)との相性がいいので、取り入れていない人はぜひ始めてみてください。
短期投資では短期間に大きな利益を狙える可能性がありますが、成功する可能性は低いです。一方、長期投資は時間がかかるものの、資産形成に成功する可能性が非常に高い特徴があります。
ぜひ、コツコツ継続的な投資方法を実践して、手堅く息の長い投資家を目指しましょう。
コメント