いざ投資をはじめようと証券口座をつくったものの、株式投資にだけ絞って調べてみてもなんだか色々あって、まずは何から手を出せばいいか迷ってしまいますよね。
実は株式投資と一口に言っても、無数にジャンル分けすることができるため、今回は初心者でも比較的手を出しやすいものをご紹介いたします。
またその中でも、今おすすめの銘柄をいくつかご紹介するので、ぜひ皆さんの株式投資デビューにお役立てください!
※株価などの数値はすべて2022年3月現在の参考数値となっております。
< 今回の記事でわかるポイント >
- 最初に投資すべき銘柄がわかる
- リスクとリターンの関係性がわかる
- どうすれば資産が増やせるのかがわかる
今回のおすすめ銘柄は、年収200万〜300万円の人をベースに想定しています。あくまでも、人によっておすすめ銘柄はそれぞれなので、1つの指標として捉えてくさい!
投資初心者におすすめの銘柄
株式投資におけるおすすめの個別銘柄とは、人によってそれぞれです。しかし、最初のうちは何を買っていいか迷うのではないでしょうか。
そこで以下では、比較的多くの人に当てはまるような、利益になる得る可能性の高いおすすめの銘柄を紹介します。
おすすめ銘柄①:個別株投資(高配当株)
おすすめの銘柄などは、個人の資産状況や投資目的によって異なるので一概に言えません。しかし、個別株では高配当株がおすすめだといえるでしょう。
銘柄によっては決まったタイミングで配当金をもらえるものがあり、ただ配当金額が多ければいいというものでもなく、株価に対しての投資割合が重要となります。
これを配当利回りといい、銘柄を選ぶひとつの基準にすることができます。
ここでは一例として、配当金が出る銘柄のなかでも配当金の割合が高く、初心者でも手を出しやすい金額のものをふたつ紹介いたします。
明和産業(8103)
明和産業(8103)の具体的な内容は、以下のとおりです。
株価約1180円に対し、配当金118円と約10%
明和産業株式会社は、化学産業を得意とする企業であり、そのほかにもさまざまな産業と接点を持つ三菱グループの商社です。
コロナ禍真っ只中だった2020年4月ごろには業界全体が大きく下がりました。しかし、半年後の2020年10月ごろにはプラス推移まで回復させて、横ばいをキープしている産業です。
ベリテ(9904)
ベリテ(9904)の詳しい内容は、以下のとおりです。
株価約480円に対し、配当金40円と約8.3%
ベリテは宝飾品専門小売店チェーンとして、「Diversity with Brilliance」をビジョンに、総合宝飾店「ベリテ」による宝石・貴金属・時計・ファッショングッズの販売をおこなう企業です。
おすすめ銘柄②:投資信託
投資信託についてのメリットとして、株式投資の基本である分散投資を、ファンドが投資家から資金を集めて勝手に運用してくれると考えればわかりやすいでしょう。
その上で、あらためてなぜ投資信託が初心者向けなのかを簡単に説明すると、プロが資産を代わりに運用してくれるからです。
そのため初心者でも勝率を簡単に底上げできるということが何よりのメリットといえます。
今回はその中でも、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスシリーズの中からおすすめの3種について特徴を紹介していきます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
出典:https://info.monex.co.jp/fund/guide/emaxis-slim-allcountry.html
<特徴>
まずはこのeMAXIS Slimシリーズ全体の特徴として、低コストであることと、インデックスファンド(指数連動型)であることからシンプルでわかりやすいことにあります。
その中でもこちらは、ひとつで全世界の外貨や株式への分散投資がまとめてできるものとなっています。
運用コスト0.178%
eMAXIS Slim 米国株式 S&P500
<特徴>
人気の米国株式の中で、代表的な500銘柄への分散投資が可能な銘柄です。
投資を勉強する家庭で度々耳にする「S&P500」のeMAXIS Slim版として、安定した成長を続ける米国株式に特化した銘柄です。
eMAXISシリーズの中でもさらにコスト削減に特化したSlimシリーズになります。コストの高い外国株式の銘柄の投資は怖いが、米国株式への投資をメインに運用したいと考えている初級・中級の方どちらにもおすすめです。
運用コスト0.124%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
<特徴>
日本を含む世界各国の株式、債券、リートの計8資産に分散して投資が可能な銘柄です。
これにより、現在のように戦争による余波をよりリスク分散することが見込めます。
割合も都度ファンドが組み合わせを考えてくれるので、現在であればアメリカが多いですが、万が一アメリカへの大きな打撃にも備えることができることもメリットでしょう。
バランスと名がついているだけあって、より長期目線でじっくり構えたい人へオススメです。
運用コスト0.214%
おすすめ銘柄③:ETF(上場投資信託)
最後にETFの中から、Black Rock社が運用している債券ETFを二つ紹介します。
LQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)
<特徴>
LQDの最大の特徴は、毎月分配があることです。
米国の企業が発行する社債の中でも、一定以上の評価を受けている債券(適格社債)を2500近い銘柄へ分散投資をしてくれます。
また、評価が一定以上ある企業の発行する社債のため、高い利回りでありながら安定性が期待できます。
成長に応じて都度利益が分配されることと、ローリスクで安定した運用を長期的に続けていることから純資産総額も多く、大きな人気のあるETFです。
LQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)
HYG(iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF)
LQDと同じく毎月分配はありますが、適格社債ではないリスクの高い企業の社債(ハイイールド社債)1300以上の銘柄へ分散投資をします。
なぜそんな、リスクの高い企業の社債を1,300以上も集めているのか?と思う方もいるでしょう。理由は非常にシンプルでHYGは「リスクが高い分だけ大きなリターンが期待できる」からです。
その上で分散投資をすることで、可能な限りリスクを下げることができます。一見リスクが高そうにみえますが、これまで安定した運用が続いていることから、ある意味絶妙なバランスのETFと言えるのかもしれません。
ほかと比較したり、分散投資の恩恵を学ぶ意味で個人的にもオススメのETFです。
初心者におすすめの「投資基礎知識」
投資に必要な知識は、今回だけでは紹介しきれないほど多くあります。そのなかでも、特に投資初心者に重要な基礎知識は以下の内容です。
リスクとリターンは比例する
タイトルを見て当たり前の話だと思われるかもしれませんが、値動き(ボラティリティ)が大きな銘柄はそれだけハイリスクです。信用取引などをすると、一気に破産してしまうリスクがあります。
ただし、株価においてはゼロ以下になることはないため、自身の資産から逆算して、問題のないラインをあらかじめ考慮した上で購入することを心がけてみてください。
リスクをとらなければ目標が達成できないということはありません。
むしろ短期間でのギャンブルのような投機を望むのでなければ、いかにリスクを下げ、リターンを増やせるかを考えましょう。
ハイリターンな投資方法とは?
大きな枠でリスクをとる方法を考えた場合、最初に信用取引で資産の何倍もの金額を一度に投資することを思い浮かべる方もいるでしょう。
もちろんそれもひとつの方法ではありますが、この記事を通してリスク分散がどれだけ大切かを読み取っていただけたかと思います。
そこで、ひとつの方法として市場選びを見直してみることをオススメします。
視野を広げた投資方法というのは、なによりものリスク分散だと私は考えています。
一例として、東証一部には多くの有名な企業が属していますが、知名度の高い企業の株価の多くはすでに安定しています。マザーズには、ベンチャーやスタートアップ企業も多く、今後大きな成長が期待できる、いわゆる「宝銘柄」が数多く眠っています。
ただ、その期待度ゆえ業績に関わらず株価が操作されるなどのリスクも高く、あまり初心者には向かない銘柄が多いのも事実です。
そのため、今回紹介した銘柄を少しでも運用するなどして勉強しながら、合わせて気になった銘柄と比較して経験値を蓄えていきましょう。
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投資初心者におすすめの銘柄:まとめ
最後になりますが、ぜひ今後の投資計画で目標やゴールを設定してみてください。
投資を曖昧なイメージのままはじめてしまうと、利確や損切りもおそろかになってしまいがちです。
そこで、たとえ初心者でなくても、今回この記事と出会っていただいたすべての方へ意識してもらいたいのが、目標設定です。
『どれだけの期間で、資産をいくらにしたいのか?』
漠然とした数字で構わないので、その答えを一度考えてみてください。
そして、達成できるか否かに関わらず、それを都度修正していくことでリスクを抑える方法が自然と身に付いてきます。
たとえ少しずつでも成果が出ているかを確認し続けることで、結果的に最短であなたはゴールに近付いていくことでしょう。
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