将来の資金を増やすためには「資産形成」が重要です。
でも、投資を始めると気になるのが株の値動きや経済動向などですよね。仕事をしている間に株価が上がれば嬉しいですが、下がったらどうしようと心配してしまう人も多いと思います。
投資を始めたのはいいけど、どのような考え方で投資をすればいいのか悩んでいませんか?
今回は初心者に向けて、将来の資産形成・資産運用で大切な「投資におすすめの基本原則や考え方」を紹介します。
過去には、初心者におすすめの資産運用をまとめた記事も紹介しているで、ぜひ参考にしてください!
投資の初心者が資産形成で意識する「おすすめの考え方」
投資の経験が少ない初心者のうちは、大きな株の値動きなどが心配で始めるタイミングも難しいですよね。
投資を始めたばかりの人やこれから始める人なかには、株の値動きが気になって日中も気が散る人もいるかもしれません。でも、安心してください!上手に投資と付き合っていくために、「初心者におすすめの考え方」を紹介します。
投資に対する基本的な考え方が分かれば、長期的にいい距離感で資産形成することができるので、ぜひ参考にしてください。
投資初心者におすすめの考え方①:ゴール設定を決める
初心者が投資を始める前に決めなければいけない、もっとも重要な要素が「ゴール・投資目的を設定」です。
例えば、「5年で資産を倍にしたい」という目的を持った人は、基本的に投資信託(インデックス)などの、長期投資には向いていません。
投資業界では、5年というスパンは非常に短い期間です。
5年以内に資産を大きくしたい場合は、ハイリスク・ハイリターンである「先物取引」などで投資をする必要があります。ただし、やはりリスクが大きくなるので、しっかりとしたリスクヘッジ(損失回避の対策)をするようにしましょう。
一方、「15年以上の長期目線で資産形成する」という目的・ゴールを設定した場合は、積立型の投資(つみたてNISA・各種インデックス投資)がおすすめです。
投資は、目的によって投資方法が変わるということですね。
しっかりと覚えておきましょう。
投資初心者におすすめの考え方②:長期・積立・分散
投資初心者が資産形成などで絶対に押さえておくべき考え方の2つ目が、「長期投資・積立投資・分散投資」です。
< 投資初心者におすすめの「長期・積立・分散」という考え方 >
- 長期投資
株価は過去10年間成長傾向にあるので、今後も成長が期待されている。最低でも10年以上投資することで資産が成長する可能性がある。
- 積立投資
ドルコスト平均法・定額購入法と呼ばれる投資方法であり、常に変動する株価を平均化(リスクを下げて)高い利益を狙う方法。
- 分散投資
分散投資とは、100%日本株に投資するのではなく、米国株・債券・不動産などのさまざまな金融資産にバランス良く投資してリスク分散する方法。
特に投資初心者のうちは、毎月決まった日に定額で買い付けるドルコスト平均法がおすすめ。
また、ドルコスト平均法は長期投資にカテゴリーされる投資方法です。投資では、単年利回りが多く注目されますが、長期投資では「10年平均の利回り」などで考えるようにしましょう。
投資初心者におすすめの考え方③:リスクとリターンは比例する
初心者におすすめする3つ目の投資の考え方は、「リスクとリターン」は比例するという考え方です。
基本的には、ハイリスク投資ならハイリターン(大きな利益)が狙える可能性が高いです。
ミドルリスク投資先であれば、ミドルリターン(中規模な利益)が期待できる。
ローリスク投資なら、ローリターン(小さな利益)しか得られない。という考え方です。
少ないリスクで比較的大きなリターンの投資がないわけではありませんが、多くの「ローリスク・ハイリターン商品」は詐欺なので十分に注意しましょう。
< カテゴリー別の投資商品「>
- ローリスク・リーリターン
保険、預金、債券(社債・国債)、外貨預金、アンティークコイン
- ミドルリスク・ミドルリターン
不動産、株式、外貨MMF、ETF、投資信託、REIT
- ハイリスク・ハイリターン
FX、先物取引、暗号資産
投資で身に付く初心者におすすめのスキル
投資を始めると、ふとしたニュースやちょっとした日常会話にも敏感になります。
世界情勢や今後の経済の動きなど、さまざまなことに興味を持つようになって色々と調べることで、いい銘柄や心地よい投資スタンスを見つけることができます。
それ以外の大きなスキルや考え方としては、「お金の大切さ・倹約の重要性」と「人的資本」の2つが挙げられます。
投資は、長期間続けることで一定の資産を築くこともできます。それ以外にも、「世の中に対する考え方」を身につけることもできるのも魅力の1つですね。
投資初心者に身に付くおすすめスキル①:お金の大切さ・倹約の重要性
投資を始めると、投資に必要な資金を少しでも確保するために節約したり、副業・ダブルワーク・転職などで所得を増やしたりして、「お金の大切さ」を再認識できます。
投資するためには当然、資金が必要なので投資資金を貯めるために働かなければいけません。実際に投資資金を貯めることで、「不労所得を得る大変さ・資金を確保する大変さ」を実感。お金の使い方を見直すようになる人が多いです。
例えば、
- 「年3%の高配当株400万円に投資」した場合 = 月の配当額は約10,000円
- 月1万円の無駄遣い = 高配当株400万円分の価値を無駄にするのと同じ
・「お金 = 自分の人生の時間を差し出して得ているもの」
・「資産から十分な額の不労所得を得るのは大変」
これらのことを再認識できます。
投資では、稼ぐこと・無駄遣いしないこと・投資をすることなどの要素を、トータルで見るのが重要です。「お金の無駄遣いは、人生の無駄遣い」だということを覚えておきましょう!
投資初心者に身に付くおすすめスキル②:人的資本の重要性
投資初心者が投資を始めて身に付くおすすめスキル・考え方は「人的資本の重要性」を理解できるというポイント。
人的資本とは、「働いてお金を稼ぐ力」のことです。
例えば、
- インデックスと高配当株から年間400万円を得る場合 = 資産1億円必要
- 資産2億円でも、配当利回り4%なら年収800万円(税引き後は約640万円)
大変な苦労をして1億円を貯めても、
貰える配当金はサラリーマンの年収分くらい。
老後2,000万円問題も、毎年100万円(月約8万円)ずつ貯めても20年はかかります。しかし、老後に月8万円稼げる状態にあるなら、その時点で老後2,000万円問題は解消です。
このように、投資を始めると稼ぐ力である「人的資本の大切さ」が理解できるようになります。
投資の初心者におすすめの資産形成の考え方:まとめ
投資の初心者におすすめしたい考え方は、「ゴール設定」、「長期投資・積立投資・分散投資」、「リスクとリターンの関係性」です。
また、投資を始めることで「倹約の重要性」と「人的資本の重要性」を再認識することもできます。
短期間で大きな利益を得たい場合は、ハイリスク投資をしなければいけません。しかし、倹約を徹底して・しっかりと稼いで・余剰資金を運用し続けることにより、将来的に大きな資産を形成することはできます。
しかしその一方、「短期投資=悪い」というわけでもありません。大切なのは自分の投資目的です。心地よく投資を続けられるように、自分に合った投資方法を決めてから始めましょう!
コメント